
国際養子縁組の法的基盤(ハーグ条約、国連児童の権利条約等)、日本の国際養子縁組の実践と課題などの点を中心に絞った。
その日程、講演者、演題は以下のとおりである。
1995年6月17日(月)13:18−17:00
大谷リツ子氏(ルーテル学院大学教授) 「国際養子縁組の最近の動向」
1995年7月26日(金)13:18−17:00
デミアン・ガポンジーザ氏(ISS本部)「国際養子縁組−家族から引き離された子どもに対する家庭養護の−手段」
1995年9月27日(金)13:18−17:00
菊池緑氏(養子と里親を考える会事務局長)「国際養子縁組の仲介機関について−ベルギー・フランス語地域の養子縁組の資格認定制度をめぐって−」
バーナデット・デ・レオン(フィリピン社会福祉開発省ソーシャルワーカー)
「フィリピンの1995年国際養子縁組法と仲介機関のサービス」
1995年11月15日(金)13:18−17:00
鳥居淳子氏(成城大学教授)「国際養子縁組に関する子の保護及び協力に関する条約について」
この研究会には、関東近圏の大学研究者(教員、大学院生)、児童福祉実践家(児童相談所ケースワーカー、施設指導員、民間団体ケースワーカー)、家庭裁判所調査官、医師、里親、民間団体、個人など毎回約20名、ISSJ理事・職員約20名が参加した。
国際的にも国際養子縁組が憂慮されるべき状態であり、子どもの最善の利益を考えて国際養子縁組を実践すべきであるという国際的コンセンサスの元に「ハーグ条約」が各国で署名、批准され、国内の法整備も進められている事が理解できた。参加者の話し合いの中でも、日本では私的斡旋で闇から闇へと子どもが海外へ養子として出ていくがその実態を把握できていず、問題となっている事が認識できた。まずは実態を把握し、「ハーグ条約」署名、批准に向けて実践家、研究者が協力して、下からの力を盛り上げ、政府に訴え揺り
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